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火花天龙剑 -> 外语学园 -> 要不怎么说搬运工不好当呢。累人呀
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雷文·菲鲁赛迪

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艾雷布的圣骑士(II)游戏王国的浪人(I)朱红之钻(I)图书馆の旅人(I)
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要不怎么说搬运工不好当呢。累人呀

差し伸べる手

 「暇を取らせてくれ······だって?」

 “聖戦”と称された戦いが終結して3ヶ月。レンスター城の玉座の間で、青い髪の槍騎士は、即位したばかりの少年王の問いかけに対してゆっくりと深く頷いた。

 「はい。·····」

 リーフは、長年自分を護り育て、今は補佐役をしている家臣をじっと見つめた。

 「········わかった。········しかし、王として命じる。どんなに時が過ぎてもいい。何年かかっても必ずここに帰ってきてくれ。いいな。フィン。待っているぞ。」

 それ以上リーフは何も訊ねなかった。どこに行くのか、何の為に行くのかすら。

この槍騎士はずっと自分に影のように付き従い、己を殺してよく仕えてくれた。彼から何かを頼まれるのは、実にこれが初めてのことだといってもよかったのである。本音としては、まだまだ至らぬ身である自分をずっと補佐していて欲しい。しかし、それを望んでもよい子供の時代はずっと昔に通り過ぎた。リーフは自分の後ろに立っている姉の方をちら、と見た。アルテナは微笑んでいた。

 「フィン、あなたの思うままに。私もあなたの帰りを待っています。·····どうか無事に。」

 槍騎士は深く一礼した。


  **********


 砂漠はあの時と同じく、熱い風が砂塵を吹き上げていた。
 フィンは当時の兵の報告を書き付けた羊皮紙をもう一度見、顔を上げて周囲の様子を見渡した。
 遥か北、シレジア山脈の最高峰を真正面に見、西のフリージ城を真横に見る位置·····間違いない。ここが彼の主君とそのお妃·······いや、心の内では兄や姉とも慕っていた、レンスターのキュアン王子とその妻エスリンの終焉の場所だ。·······親友であるシアルフィのシグルド王子のために兵を出し、キュアンはこの砂漠を横断しようとしていた。そこをトラキアの竜騎士部隊が襲ったのだ。砂に足を取られ、馬は思うように動けず、神々の武器の一つと讃えられし地槍「ゲイボルグ」を携えた神々の血をひきし聖戦士の一人キュアンもなすすべなく竜騎士の餌食となり、彼のそばにいた、エスリンも命運を共にした。

 あのとき自分は共にいることができなかった。

 キュアンの従者であったのに。その命はキュアンといつも一緒であると誓いをたてていたのに。
 護ることも······戦うことすらできなかった。
 もうあれから二十年近くたつのだ·······

 槍騎士は馬の鞍の物入れから、小さな枝を取り出した。

 押し花にしたリンゴの花。······レンスター城の果樹園から運んできたものであった。エスリンはこの花が好きであった。

 フィンは跪くと素手で砂を掘り、丁寧に花を埋めた。·······風は砂を飛ばし、いつかまたこの花を地表に現すことになろう。そして時がたてば、花は乾き、細片となり、砂と違いがわからなくなるまで細かくなって、風と共に舞うだろう。

 「······さあ、いくぞ。」

 愛馬に声をかけその背に跨ると、槍騎士はオアシスの村にゆっくりと歩かせていった。もう一つの心残りを精算するために·······わからなくとも、わかろうと最大限の努力をするために。


 オアシスの宿は賑わっていた。殆どがラクダを連れた商人達の中にあって、砂色のマントを目深に被っているとはいえ、物腰から軍人であることがわかってしまうフィンの回りには人々は寄ってこない。

 すべてを見届けるまでは、と酒を断って水を飲む槍騎士の脳裏に、レンスターを後にし、息子が待っているはずのイザークへと単騎で向かった気丈なノディオンの姫の姿がくっきりと浮かぶ。一人で行くのは危険だ。せめて自分を護衛として連れて行ってくれ、と言った自分をラケシスは叱った。

 (フィン。あなたはレンスターの騎士ではありませんか。ならば、ここに留まり、城と主君の忘れ形見を守るのが務めのはず。一緒に来てはいけません。どうしても来るというのなら、ノディオンの第一王女として貴方に来てはならぬと命令します。)

 そう、凛とした声でいうと、まだ幼かった彼女の子のナンナをフィンに託し、彼女は出立してしまった。

 ·····もしも無事に砂漠まで来たならばこの町に寄っていらしたはずだが。

 女の一人旅、ましてやあれだけの美姫だ。立ち寄ったならきっと覚えている者がいるはずだ。

 「ご主人·····」

 槍騎士は酒場の亭主に声を掛けようとして、カウンターの上にあるものを見てはっとした。主人の背後にある古びた棚。そこには本物と見間違うばかりの、毛の一本一本が精巧に彫り込まれたネズミの石細工が置かれていた。
 石細工に目を釘付けにするフィンに、亭主はにやっと笑った。

 「旦那もこれに気づきなすったか。····見事なもんでがしょう?」

 「本当にな·····まるで生きているように見える。······大きな都でもこのような細工物は見たことがない。これをどこで。」

 亭主は、客に何度も訊ねられたことがあるのだろう。得意げに淀みなく話し始めた。

 「ずいぶんと前のことになるね。そうさなあ、あの“バーハラの悲劇”が起こってからあまり経ってはいなかったね。けちな野郎がやってきて、この細工物を取り出して、買ってくれというんだよ。男の様子で盗品だということはすぐにわかったね。どこで盗ってきたんだと聞いたら、砂漠の神殿·····イードっていったけか?あの近くの別の神殿のような場所に転がっていたって言うんだ。重くて運べなかったが、石になったラクダもあったと言ってたな。」

 「石に·····なった?」

 「ああ、やっこさんの話じゃそうとしか思えないんだ。もっとなにかお宝があるんじゃないかと思って奥に進んで見たんだが、なんかこう、手足がまさに石のように重たくなってくる感じがして、慌てて引き返したんだそうだ。······物騒な奴だったよ。高い値段をふっかけてきて、それじゃとても買えんといったら腰から刀を抜いて脅してきて······あんとき、そら、あっちのテーブルで酒を飲んでいた金髪の傭兵の旦那が居なかったら、俺は大金ふんだくられてたね。·······傭兵の旦那は、あっちから短剣をひょいと放って来て·····盗賊野郎の額当てを見事に切り裂いたんだぞ。盗賊は悲鳴をあげて、この石像も放り出したまま逃げていったのさ。いや、腰に刺した使い込まれた銀の大剣といい、ありゃ、さぞかし高い賃金を払わないと雇えない旦那だな、と思い、お礼がてら旦那の値段を聞いてみたら「俺は雇われるには10000ゴールドは貰ってたな」と無造作に言うじゃないか!」

 フィンは体をぐい、と乗り出した。

 「その傭兵、それからどうしたかご存知ではないですか。」

 その瞳に宿った強い光に店主は反射的に背筋をピンと伸ばした。

 「······あんたの知り合いなのかい?·····盗賊が言っていた神殿のことを話したら、血相を変えて飛び出していったよ。そこに仲間がいるとかなんとか訳のわからないことを言って。」

 ······おそらくその傭兵はラケシス王女の夫であった傭兵ベオウルフに違いない。そして·······彼は嘗ての戦友たちを救いにいったのだ。·····フィンも聞いたことがある。イード砂漠のどこかに、神々の血をひく聖戦士たちの幾人かが石像にされて閉じ込められているという噂を。·····さきの戦いで剣をともにしたエーヴェルも暗黒司祭マンフロイの邪悪な魔法により一度石像にされた。·····こうしてネズミの精緻な像を前にしているとますますそれは本当のことのように思われた。

 「····一体あそこには何があるっていうのかねえ。俺なら絶対に危ない場所にはいかないがね。あの傭兵の旦那といい、べっぴんの女といい、話を聞いた途端出て行ってそのまま帰って来やしねえ。悪いことはいわねえ、青い髪の兄さん。あんた、行く気だろ。顔に出てるぜ。やめとけやめとけ。何があるかは知らねえが、命あってのものだねだよ。」

 べっぴんの女!?······!·····フィンは気づくと店主の胸倉を掴み締め上げその女性の風体を事細かに問い詰めていた。次の瞬間、はっと我に返り、店主から腕を外し、一礼する。

 「いいってことさ。·····あの戦争で、あんたも苦労したんだろうさ······でもね、兄さん、もう一度いう。·······その場所を探そうなんてことだけはやめておきなよ。」


 その言葉は槍騎士の耳には入ったが、心には届かなかった。

 バーハラの悲劇を生き伸びたもののうちの2人、ベオウルフとラケシスは確かにここに来て、その石像が並んでいるという神殿に出発したのだ。······自分も行かねばならない。キュアンやエスリンはもう蘇らせることはできない。しかし·····もしかしたら嘗ての仲間達を助けることはできるかもしれないのだ。·······ユリウス皇子との戦いの中、自分は一度命を落とした。しかし、聖杖バルキリーの力で蘇った。あのとき、バルキリーの力を解放してフィンを救った少年司祭コープルはこういった。“ブラギの神は、理由なくして死者を蘇らせることはなさいません。···フィンさん。あなたはこれから重要な役目を果たすことになるでしょう。あなたにしか出来ない役目を····”

 これが自分の役目、課せられた使命なのかもしれない。

 フィンは食料と水を馬に積むと、イードに向かって一直線に進んでいった。




  **********

 それからしばらくたったある日、レンスター城には珍しいお客が来ていた。リーフを助けて傷病兵の看護をしてくれたこともあるシスター見習いの少女ティナだ。今は、マンフロイの孫であるサラ王女の友人として、元はロプト教団の魔道士であったセイラムという青年と3人で、王都から少し離れた森にある館でひっそりと暮している······といっても、お喋りなティナや、セイラムの友人であった義賊団“ダンディライオン”の度々の来訪により、無口であったサラも少しずつ笑顔を見せ、活発になってきていると聞く。

 謁見の間の隣の私的な応接室で焼き菓子を食べて居たティナは、リーフ、ナンナ、そしてアルテナが揃って入ってくると口の中の菓子を急いで飲み下して椅子から降り、深々と一礼した。ふわふわした翠の髪が揺れた。

 リーフがくすっと笑う。

 「ティナ。他人行儀は止してくれないかな。·····君がかしこまっているのを見ると、なんだか 僕の調子が狂ってきちゃいそうだ。ここは正式な謁見の間じゃないんだから。·······それとも僕に相談しなければいけないような酷い失敗でもしたの?」

 ティナはブンむくれた。

 「王子様ッ!あ、もう王様だったッ!いくらあたしだって、そうしょっちゅう失敗ばかりしているわけじゃありませんッ!·····その·····まだまだ回復の杖の発動は5回に1回ミスしますけど。」

 ティナの“回復の杖の発動失敗”には何度も泣かされたことのあるリーフは、失敗したティナを補助するように杖を振るっていたナンナと目を合わせて苦笑した。そこいらへんの事情を弟から何度も聞かされていたアルテナもくすくすと笑う。

 「それより、今日は本当にどうしてここに?あ、特別な理由がなくても来てくれると嬉しいんだけど、何かあったのかい?」

 ティナはじっとアルテナを見つめた。そしてもじもじしながら言う。

 「あ、あ、あの、アルテナ様。サラがアルテナ様にお会いしたいって!」

 アルテナは首を捻った。サラとは何度も話をし、感情を表わすのが不器用ではあるけれど気持の優しい良い子だとわかってはいたが、特に親しいわけではない。呼ぶならリーフの方ではないだろうか。

 「·······何か御用なのかしら。」

 「え·····っと。よくわかりませんけど、すぐにお会いしたいって。それから·····しばらく泊まっていって下さいませんか·····って。」

 急な申し出だが、もしかしたら重要な相談事なのかもしれない。いや、政務が急激に増えてきたリーフの身を慮ってリーフを呼ばないだけのことかもしれない。······寂しそうな目をした儚げなロプトの姫を思い起こし、アルテナは頷いた。

 「リーフ、行って来てよいでしょうか。」

 少年王は頷いた。姉にはいろいろと政務を手伝って貰っているが、本来はリーフの仕事だ。暫く骨休めして欲しいと彼も感じていたところだったのだ。

 「それではすぐに馬車を用意して····」

 ティナの目がまん丸になった。

 「あのッ!アルテナ様の竜にも会いたい·····ってサラが······あ、あと····またゲイボルグも見たいかな·····なんて····」

 ·····何か不自然だとは思ったが、アルテナは頷いた。

 「そうですね。気分転換をするためには、竜におのせするのがいいかもしれませんね。馬車を仕立てるよりも竜で行った方が早いし·······それに、何より、窮屈なドレスを着ないで済みます。」

 アルテナの言葉にはあっと息をつくティナにますます不審な思いを募らせはしたが、アルテナはすぐに準備を始めた。


  **********


 サラの館は緑濃い森の中にある。彼女が木々に囲まれた静かな場所を好んだこともあるが、孫娘に罪はないとはいえ、先の戦の黒幕であったマンフロイの血縁である彼女を人々が恐れたせいで、このような場所に住むことになった。

 自分の背にしがみつきながらも上空からの風景に歓声をあげてティナが喜んでいるうちにアルテナは森を切り開いた気持のよい開墾地に竜を着陸しさせた。赤い髪に黒衣の青年····セイラムが館から出てきて竜の乗り手がアルテナであるのに気づくとその細い紅の瞳を驚きの為に大きくした。アルテナに一礼してから静かな、だが怒った声をティナにかける。

 「ティナ、これは一体どういうことです。·····なぜ、アルテナ様を·····」

 ティナは下を向いていた。

 「あの······エダさんを連れてくるって約束してここを出たけど····エダさん、もうトラキアに帰っちゃってたの。でも、ドラゴンは必要なんでしょう?だから······駄目でもともとって思ったけど、アルテナ様にお願いして·······セイラムさん。ごめんなさい、ごめんなさい。」

 泣き出しそうになっているティナの髪をセイラムはそっと撫でた。この青年がティナに注ぐ眼差しはいつもとても優しい。

 「アルテナ様。ティナがご無理を申し上げたのではないでしょうか。」

 「いいえ。レンスター城のことなら大丈夫です。······それに、理由は言ってくれませんでしたが、ティナが真剣なことはよくわかりました。」

 「そうですか。·······まず、館にお入り下さい。私からでなく直に事情をお聞きになられた方が宜しいでしょう。」


 竜の着陸を知ってサラは応接室で待っていた。セイラムに伴われて入ってきたのがトラキアの竜騎士であるエダではなくアルテナ姫だとわかり、このロプトの姫は僅かに眉をあげたが、セイラムの後ろに隠れるようにしているティナに気づくと微笑んだ。立ち上がり、優雅に会釈する。

 「アルテナ様。今日はようこそおいで下さいました。私の我が侭にお付き合い下さって申し訳ございません。」

 「サラのせいじゃないわ。あたしが····」

 小声でいうティナの肩にぽすっとサラは掌を置いた。同い年であるはずだが、サラの方がずっと大人びて見える。

「いいのです。それよりサラ。一体何が起こったのでしょう。私の竜が必要だというのは····」

 「そのことならば、私がお話することではありません·····もうすぐいらっしゃるはずです。」

 サラがじっと見やった扉が開いた。

 入ってきた人物を見て、アルテナは目を疑った。青い髪の優しい槍騎士、疲れた様子であったが、紛れもないフィンその人が、アルテナと同じく驚愕の表情を浮かべ、そこに立っていた。

 「フィン!」

 自然に両手が肩の高さにまで上がり、彼女は2、3歩前に歩きかけた。

 「アルテナ様······これは·······一体··········」

 槍騎士がその場から動こうとしないのを見てアルテナは手を下ろした。今は喜びに浸るときではないのかもしれない。彼が語る話を聞くべき時なのだ。




 「砂漠に······あなたとサラを運べ、······と?」

 槍騎士はアルテナの前に跪いた姿勢のまま頷いた。

 「それ以上の理由は言って下さらないのですか。」

 槍騎士はまた頷いた。

 「申し訳ございません·······」

 サラに視線を移すとサラも頷いた。

 「私は今の話よりも多くを伺っています。·····しかし、この方がアルテナ様にお話なさらないのなら、私からご説明するわけには参りません。······私の転移の術が使えればあなたにお頼みすることはなかったのですが·····あいにくあの術は自分一人だけ、しかも一度行ったことがある場所にしか使えません。」

 アルテナは何も語ってくれぬフィンに一抹の寂しさを覚えたが、それでもフィンに、彼のいうとおりの場所に二人を運ぶと約束した。

 「あ、わ、私も行く!私一人ならワープの杖で·····」

 サラが笑った。

 「ワープの杖は、自分ではなく他の人を移動させるときに使うもの····それに、あなたはよく失敗するし·····」

 むくれるティナに、サラはまた笑った。




 3人はアルテナの竜に乗って空を駆けた。ゲイボルグを携えたアルテナが手綱を取り、杖を持ったサラがその背に目をつぶって齧り付き、サラを守るようにフィンがその後ろに乗る。
槍騎士の大きな手の感触を肩に感じながら、アルテナは顔を曇らせた。
自分が誰よりも頼りにしている槍騎士·····自分は彼に随分と甘えてきた。彼は自分の弱さを含めて全てをわかってくれていると感じていたが、自分も彼の優しさ、生真面目さ、融通のきかなさ·····いろいろな表情を見てきたと思った。しかし、結局のところ、自分は彼の過去のことなど何一つわかっていないのかもしれない。····新しいことを知ってしまうのが怖い気がして、フィンが何故キュアンに仕えることになったのか、自分の父母の死はどうして起こったのか、ラケシス姫とはどのような間柄だったのか·······そういった彼の人生にとって重い意味を持っていることは一切訊ねていない。

今のフィンはアルテナの知らない人間だった。

自分に隠し事を····それも重要な隠し事をしている。主君への絶対的な忠誠を崩さないこの騎士が、彼の主君であったキュアンの娘に告げないことは何であろうか。·······気にはなったが、アルテナにはそれを訊ねることができなかった。

 竜のはばたきをもってしても、そこには1日ではたどり着けなかった。オアシスからオアシスへと旅を続けたが、目的の地にあと少しで到着するという夜は、まばらに潅木が生えた場所での野宿であった。それまでも3人は殆ど無言でいたが、酒場の喧騒の中では互いに会話をしないことがそれほど気にはならなかった。が、この音を出すものが他にいない場所では、静寂がアルテナの胸に突き刺さった。夕食を食べた後、彼女は一人離れてぼんやりと煌々と冴え渡る冷たい色の月を眺めていた。

 今までならば、フィンはこのようなときに、『アルテナ様、どうなさいましたか。』と声をかけてくれただろう。しかし、今のフィンにはそういった心遣いをする余裕もないのか、眉間に皺をよせてじっと砂を見つめている。と、眠ってしまったと思っていたサラがアルテナの横にやってきて座った。

 「私が········喋らなくちゃ········」

 首を傾げるアルテナにサラはくすっと笑って見せた。

 「館では、セイラムが私の2倍くらい喋って、ティナはセイラムの100倍くらい喋るの。··········アルテナ様もフィンも全然喋らないから、ここでは·····私が喋らなくちゃ。········ティナが言うの。·······皆が一緒にいるときはいっぱい喋らなくちゃいけないって。喋ると心が繋がるんだよって。·········それはいつも正しいとは言えないけれど、今、黙っているのはきっと正しくないこと·····」

 「サラ·········私に、この旅の理由を話してくれるのですか。」

 ロプトの姫は首をゆっくりと横に振る。

 「前にも言ったように、それは私がしてはいけないこと。」

 大きな瞳で見つめるサラに、アルテナはつい視線を逸らしてしまった。

 「········悲しみが聞こえるの。········あの人が内側に持っている悲しみが聞こえるの。······アルテナ様。あなたはあの人があなたに語ってくれるのを待っているのでしょう。·········でも、待っていてもあの人はきっと語らないでしょう。········アルテナ様。だから貴女が喋らないといけないと思う······胸の中のもやもやしたもの。全部、話さなくちゃいけないと思う·····それがきっとゆくゆくはあの人の悲しみを和らげると私は信じています·····」

 自分よりずっと年下の姫はそういって、それきり黙ってしまった。

 アルテナは立ち上がった。サラはアルテナが考えて、そして自分だけでは思いきれないでいたことを告げてくれたのだ。焚き火の傍で静かに見張りをしているフィンの横に座る。

 「フィン·····」

 「アルテナ様?」

 アルテナの顔にははっきりとした怒りが浮かんでいた。

 「あなたが隠していることは一体どんなことなのですか!!」

 槍騎士としてはこれは意外な発言だった。王女は、自分が話そうとしない気持を理解してくれていると信じていたから。

 「そうやって·······いつもいつも自分の内側に抱え込んで······あなた一人が苦労して·····リーフが言っていたことがよくわかります。あの子を連れて追っ手から逃げている時、あなたは碌に食べ物も食べずにあの子達を養っていたと。·····しかし、わかっているのですか。私はもう子供ではありません。あなたの後をついて回っていた幼子でもなければ、戦の中で心の弱さを覚え、惰弱にもあなたに甘えきっていた時も過ぎました。······あなたが話したくないのならはっきりとそう言って下さい。それならば私も退きましょう。····しかし、あなたが私を一人の人間として認めず、このまま何も言わないのなら、私はもう竜を駆ることを断ります。」

 フィンは、眦を上げて凛としてそう言うアルテナに、ラケシスの姿を重ね合わせていた。ラケシスは凛とし、いつも毅然としていて·····一歩も後ろへと退かなかった。

 「わかりました。······しかし、アルテナ様はご存知のない者達のことです。」


  **********

 その次の日、3人は半ば砂で埋もれた神殿の入り口に立っていた。

 「········感じます·······ロプトの波濤····」

 目を瞑って言うサラにフィンは頷いた。サラが呪文を唱えると、彼女の杖の先にぽうっと明かりが灯った。フィンはアルテナに外で待っているように言ったが、アルテナは承諾しなかった。

 フィンから聞いた話によれば、この神殿には石化の呪文がかかっているという。随分長い時をかけ、この地をやっと見つけたフィンであったが、小動物の石化した像が石を敷き詰めた床に転がっている場所まで来た所、体が重くなる気配を感じ、慌てて引き返したのだという。たいまつの明かりでははっきりとはしなかったが、奥には石となった人間の像が1つ認められた。·······それが、噂にあった、石化した嘗ての聖戦士の像ではないのかというのだ。······噂では、その像は剣を帯びていたという。フィンが知る聖戦士の血をひく人々のうち、命を失ったと確実にわかっているもの以外では剣士は限られている。

 イザークの王女アイラ。そして本人は“俺の血は薄いのだ”と笑っていたが、イザーク出身の剣闘士のホリン。·····まだ戦に慣れないフィンを何かと励ましてくれたその二人のうちどちらかが奥に石として眠っているのかもしれぬ。·······フィンは助けたかった。サラを伴ってここに来たのはそのためだ。····サラは石化を解呪する力を持つ“キアの杖”を扱うことができる唯一の人間だ。暗黒のロプトの血をひくが故にその呪いを解く力を持つ······その貴重な杖はサラにしっかりと握られている。

 石になった昆虫が床の上に散らばるようになった。

 「以前来た時は、このあたりで苦しさを感じたのですが····」

 フィンが不思議そうにいうと、サラは頷いた。

 「この杖の周囲では呪法は弱まります。」

 奥にはフィンが言っていたように、人間らしきものが石となって立っていた。そこを目指して3人は進む。·····石像は近づき、その造作がわかるようになってきた。腰に携えた剣。長い髪······アイラだろうか。いや·······

 「ラケシス様!!」

 槍騎士は叫んだ。

 駆け寄ろうとした彼をサラが止めた。

 「·······これ以上近づけばあなたも石になってしまいます。」

 アルテナは石像を見る。

 (綺麗なひと······)

 ラケシスの像は、石化した生身の人間というよりもひとつの美術品のように見えた。フィンの心は乱れていた。一人で行かせてしまったラケシス。······女の身で、自分達と共に戦い、ナンナとリーフを立派に守ってくれたひと。······自分の憧れ。

 「サラ様。ラケシス様を·····早くあの方を元の姿に·····!」

 ああ、これで一つの重荷が取れる。·······あの方を、お子様達に合わせてやれる。·····今はノディオンに居るデルムッドと、ナンナと······ラケシスを母として慕っていたリーフもさぞや喜ぶだろう。······石化が解けたら彼女は自分になんといってくれるだろうか。平和になったこの世界を見て、あの美しい微笑を自分に投げかけてくれるだろうか。

 しかし、サラは石になったラケシスの更に奥をじっと見つめていた。

 「··········!」

 そこには一人の男の石像があった。歯を食いしばり、銀の大剣を杖とし、石化する体を引き摺り、しかし、一心に前を見据えて必死に進もうとする傭兵ベオウルフ····

 「·······フィン。キアの杖の魔力は有限です。今ここでは一人の人の石化を解くことしかできません。·······お二人のうち、どちらに杖を使いますか。」

 フィンは頭の中が真っ白になってしまったようだった。·······自分の心はラケシスをもとに戻せと告げている。·····しかし·····ベオウルフ······彼は自分に戦場で生き残るすべを教えてくれたではないか。騎士としてはなく人間として生きねばならない時があると身をもって示してくれたではないか。··········それに·····神の前では2つの命のどちらが尊いかということはない。

 と、フィンはラケシスの顔に浮かんだ表情を見た。

 ベオウルフに両手を広げて歩み寄ろうという姿勢でラケシスは石になっていた。石化の苦痛があったであろうに、彼女の顔は歪んではいなかった。····そして、それはフィンの良く知っている、凛とし、毅然とした顔でもなかったのである。·····そこにあったのは、少女のような柔らかな笑顔であった。愛する男にめぐり合えた喜びに溢れた幸福な表情だった。

 「·····サラ様。お二人を同時に解呪することはできないのですか。」

 「······この神殿全体に掛けられた石化の“場”そのものを解呪することはできます。····でもそれはとてもゆっくりと進んでいくもの······何年、いえ、何十年かかるかわかりません。しかし、解呪が完成された後、石となっていた人々は生身の体へと戻り、同じ時間を生きていくことになるでしょう。」

 フィンは二つの石像を見た。······そして、ベオウルフが歩み寄ろうとしていただろう、もっと奥に眠っているかもしれない石像のことを考えた。

 「あなたが選ばないのならば·····私は最後のロプトの姫として、“場”を解呪する方を選びます。それがわたしの務めだと信じます。」

 随分長い時間がたってから、フィンは小さな、しかし、しっかりした声でいった。

 「わかりました。サラ様。この“場を”解呪して下さい。」

 そのとき、フィンが浮かべていた表情をアルテナは生涯忘れない。彼がこんなに弱々しい表情をするなどと思って居なかったのだ。····それほどフィンの顔は哀しみと苦渋に満ちていた。


  **********


 解呪を終え、神殿の入り口に戻ると、すでに空には星が瞬いていた。

 「やあッ!」

 アルテナが、ノヴァの聖光を纏った地槍ゲイボルグを振るうと、神殿の入り口はあっけなくがらがらと崩れ落ち、砂に埋まっていった。

 「······このことは他の方々······セリス様にさえ黙っていた方がよいと思います。····エッダ城のコープルさんにだけ知らせましょう。·······ブラギ神の声を聞く力をもった彼ならば、必要なときに必要なことをしてくれるはずです·····」

 静かに言うサラはフィンを見上げて眩しそうな顔をした。。

 「ですから、あなたはこれ以上、苦しんではいけません。·····私はすぐにエッダ城に行きます。····お二人の旅の安全をお祈りいたします。」

 サラは杖を掲げると姿を消した。·······暗黒教徒だけが使える転移の術だ。サラが去っていったその場にしばらく輝いていた魔力の光をフィンとアルテナは見つめていたが、······アルテナはフィンが苦しげなのに気づいた。唇を噛み、しかし、押し殺すような声が彼の咽喉から洩れている。

 「フィン········泣いてもいいのですよ······」

 槍騎士の目から涙が一粒線をひいて流れ落ちた。

 「······ここには私しかいませんし······私もここで起こったことは忘れることにします。ですから·····泣いていいのですよ。」

 膝をつき声を殺して泣き続けるフィンの頭をアルテナは抱きしめ、彼の青い髪を優しく梳き続けた。

 

   **********


 アルテナがレンスター城に戻ってしばらくたってから、フィンは帰ってきた。城内は沸きに沸いた。一方的に任を辞していたフィンであったが、その存在は今でも大きなものであったのだ。儀礼的な歓迎が終わって、近しいものたちだけになると、リーフとナンナは槍騎士を抱擁した。二人の後ろでアルテナは静かに微笑んで居る。

 「お帰り!フィン。無事でなによりだ。」
 「お帰りなさいませ、お義父さま。」

 「········リーフ様、留守の間に大人になられたかと思いましたが······まだ私に甘えるのですか。」

 少年王は言い返す。

 「何をいうか。3年ぶりに帰ってきたものを迎えるのに抱擁しなくてどうする。····私が大人になったかどうかは、お前がその目で私の働きを見て評価してくれればいい。」

 抱きついたままでナンナは笑った。

 「お義父様、リーフ様はあんなことを言っていますけれど、お義父様が不在の最中、『フィンがここに居てくれたら!』とかれこれ数十回は弱音を吐いていましたわ。」

 慌ててナンナの口を塞ぐリーフを見てフィンは笑った。

 「········旅で·······捜していたものは見つかったのか?」

 神妙な口調で問いかけるリーフにフィンは少しだけ寂しそうに、しかし笑顔で頷いた。




 それから暫くしてから、フィンは庭の泉水近くを歩いていたアルテナを見つけ、いきなり彼女の前に跪いた。

 「砂漠でのこと·····あらゆることを謝罪いたします。」

 え?、とアルテナは小さく声を出した。

 「謝罪されるようなことは何一つなかったと思いますが·····」

 「·········私は、アルテナ様の前で数々の失態をお見せしてしまいました。騎士としてあるまじき行為でした。」

 アルテナは微笑む。

 「いいのです。······あれを失態というのならば、私の前で失態を見せてくれて、アルテナは嬉しかったのですよ?それに·····あの日のことは忘れました。約束したでしょう?」

 フィンの手をひいて立たせる。

 「それより·····お願いがあります。」

 「なんでしょうか。」

 「先程、リーフとナンナに出遅れて、私はまだあなたに『お帰りなさい』を言っていません。今、ここで、言わせて下さい。」

 アルテナは少し下がると腕を上にあげてにっこり笑った。

 「フィン。お帰りなさい。」

 フィンははっとした。·······アルテナのその動作と表情は、先程のリーフとナンナのものにも似ていたが、石像になったラケシスそのものであったから····いや、サラの館で自分にあったときのアルテナも今と同じような表情を······あのときの自分は、彼女の表情に気づかなかった·····リーフやナンナやアルテナがそんなにも自分などという矮小な男を待っていてくれているのだと理解していなかった。




 自分は騎士としてのみ存在しているのではなかったのだ。




 槍騎士はすっと近づくと、壊れ物を扱う様に優しくアルテナの右手をその両手で包んだ。

 「アルテナ様·······」

 槍騎士の行動に戸惑うアルテナは小さく返した。

 「なんでしょうか。フィン。」

 「··········」

 槍騎士は想いを言葉にできなかった。

 もう自分はレンスターを離れることはないだろう。······騎士として、家臣としての義務感からではなく、自らの意思でリーフを、アルテナを支え、·····そして彼の故郷であるトラキアとレンスターを繋ぐ道具となりたい、とフィンは微笑みながら思った。

 「フィン·····手が、痛いです。」

 力の籠もってしまった手を放し、槍騎士が顔を赤くして跪いて謝る。アルテナは笑って許し······そして屈むと、彼の額にそっとくちづけた。

レンスターの槍騎士。彼は聖戦の後、3年間の空白の時を過ごした後、レンスターに帰ってきたことになっているのですが、そのときに何があったのかを捏造してみました。(本来の設定と違っているところがあります。ご承知置き下さい)
フィンはきっとその3年で何かを乗り越えたのだと思いますが、それはきっと苦さを伴っていたんだろうな~とか、他のサイトさんではラケシス王女がフィンの奥さんになっていて、それを捜しにいくお話が多いけど、うちではラケシスが奥さんではないし、だとすればどういったことかな~とか、いろいろ考えているうちにこんな話になりました。騎士さん軟弱になっちゃいましたが、いつもは鬼のように頼りになる人なので、たまにはこんなこともあっていいかと。ええ、補佐役としての彼はあまり温情に流されることのない結構なタヌキさんだと思います。

結局のところ、フィンはラケシスを助け出して·····身も蓋もない言い方をすると、彼女に褒めて貰いたかったのだと思います。ある意味、彼女1人を助け出すことができればきっと自分が成すべきことは終わると考えていたのではないでしょうか。········実際、そんなことはないわけで······彼が果たす重要な役目というのはきっとまだ別にあるということですね。

最後の行はオマケです。浮いた噂の一つもない槍騎士さんに愛の手を····ということなんですが、きっとこのあとフィンは顔真っ赤にしてまた謝るんでしょう。(キスしたのはお姫さんなんですが)····そんなあなたが管理人、大好きです。甘えられてばかりいる彼が、誰かに甘えられるようになるまでの道のりは果てしないですよね。

しかし、どうにもティナあたりを書いているときが幸せというのはどうにかしたいところです。(いや~、あの子のミス連発っぷりにはゲーム中に怒り爆発しましたですよ)


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[楼 主] | Posted:2006-06-22 13:12| 顶端
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瓦伦利亚的骑士(I)艾雷布的骑士(I)朱红之钻(I)HHP冠军杯
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终于看完了,感觉跟雷文写的某一篇有些类似。阿鲁缇娜和菲因真的有基础吗?在作品中几乎没有体现呢。

2002/12/09 --- 2012/12/09
[1 楼] | Posted:2005-11-03 16:09| 顶端
雷文·菲鲁赛迪

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这个配对构想其实很早就有了。

日本人似乎更喜欢老少配。

邪恶的本帝也从中汲取了不少“营养”,嘿嘿嘿……


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[2 楼] | Posted:2005-11-03 17:57| 顶端
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鉴于有不大懂日文的朋友,我大致讲讲这篇同人的大意好了。

菲恩在圣战结束后谢绝了利夫的封赏,执意要前往沙漠。一是祭奠亡主夫妇的英灵,二是为寻找拉格茜丝的下落。

他在一所酒店得知了罗普托教将许多被俘的圣战士化成石像收藏在地下宫殿的事,于是前往隐居的莎拉的住所请求帮助,却不料想被尾随而来的阿鲁蒂娜逮了个正着。但阿鲁蒂娜并没有阻止他,而是要求和他与莎拉一起去。

三个人寻找到地下宫殿,并从许多石像中找到了拉格茜丝的石像,但是随之找到的,竟还有拜奥沃夫的石像。拜奥沃夫的石像神态有着必死的觉悟,仿佛竭力要保护着什么。而拉格茜丝的石像却面带深情的微笑注视着拜奥沃夫。如胶似漆难舍难分。

莎拉的石化解除杖魔力有限,只够解除其中一人的石化状态。而菲恩却无法说服自己为了自身爱情拆散这一对苦命却相爱至深的夫妇。他了解到被石化的人的灵魂由于石化“场”的影响永远无法脱离石像转生。而莎拉的杖也可以解除石化“场”的影响释放这些石像的灵魂,但相对的,这些石像也就真正死去,再也无法复苏了。长久的思索,菲恩最终做出痛苦的抉择,让莎拉将石化解除杖唯一的魔力用于解除石化场。

解除后,三人回到地面。阿鲁蒂娜用地枪将这个地堡永远埋在砂下。而后菲恩和阿鲁蒂娜启程回国。菲恩自王都陷落以来,第一次跪在地上,痛哭失声,而阿鲁蒂娜则温柔地抱住他的头,轻轻地梳理着他的头发......

剩下的大致都能想到了吧。这篇故事写的的确很精彩。对几个人物的内心把握相当到位。感觉写三年的压力越来越大了。


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[3 楼] | Posted:2005-11-03 19:15| 顶端
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不管自己创作什么的有什么,只要尽力就行了(这种吃力不讨好很容易搞砸的工作本来就只有苦劳没多少功劳)
顺便问下可能有完全汉化的版本吗(只是单纯地问下而已)……



Nothing...everything....

Be without fear in the face of your enemies...
Be brave and upright, the God may love you
Speak the truth, even if it leads to your death
Safeguard the helpless
That is your oath
And that is so you remember it
…………
[4 楼] | Posted:2005-11-03 19:23| 顶端
FARA

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不错啊…………能让菲因得偿所愿…………

不过仔细想想,老拜和公主被擒的时间差那么多,不太可能摆出这样契合的姿势吧…………(菲因死忠参上)


[ 此贴被FARA在2005-11-04 08:59重新编辑 ]



道有深力,徐易形神,形随道通,与神合一,谓之神人。
神性虚融,体无变灭,形以道通,故无生死。
隐则形同于神,显则神同于气。
所以踏水火而无害,对日月而无影。
存亡在己,出入无间。




[5 楼] | Posted:2005-11-04 08:06| 顶端
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老拜是保护拉时被变成石像的,当然就是那个“必死”的姿势了。

而拉格茜丝被押到地下殿,见到老拜这么拼命保护自己的神态能不触景生情吗?

拉格茜丝被变成石像的神态是难舍温柔的微笑。菲恩刚一看见不还以为是对自己的微笑吗?


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[6 楼] | Posted:2005-11-04 10:21| 顶端
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暴走中………………

又:雷文殿这里还有圣战系谱的详细的战事记录吗?有的话请发给O


[ 此贴被FARA在2005-11-04 10:48重新编辑 ]



道有深力,徐易形神,形随道通,与神合一,谓之神人。
神性虚融,体无变灭,形以道通,故无生死。
隐则形同于神,显则神同于气。
所以踏水火而无害,对日月而无影。
存亡在己,出入无间。




[7 楼] | Posted:2005-11-04 10:38| 顶端
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除了二次创作的以外也找不到什么了。

二次创作的战史意义也不大。


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[8 楼] | Posted:2005-11-04 11:37| 顶端
sd3369091



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强烈恳求译成全中文,我只看得懂一小部分啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!!!!!!!!!!(暴走中................)
[9 楼] | Posted:2005-11-05 19:00| 顶端
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阿鲁蒂娜隐隐察觉了菲恩的苦楚,虽然他是那样紧咬着嘴唇,但仍无法阻止被他死死抑制的悲声从他的喉咙流泻出来。

“菲恩......你可以哭出来的......”

如断线珍珠般的泪水从枪骑士的目中飞落下来。

“......现在这里只有我.....无论发生什么事,我都会很快忘记它的。所以......哭出来也可以的”

阿鲁蒂娜缓缓抱住将哭泣之声埋藏在蜷缩的膝盖中的菲恩的头,温柔地梳理着他蓝色的头发。

————————————
回头把上面这段做签名。


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[10 楼] | Posted:2005-11-07 15:17| 顶端
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已经翻译到结尾了??


Nothing...everything....

Be without fear in the face of your enemies...
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[11 楼] | Posted:2005-11-07 16:16| 顶端
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想得美,哪有那美国时间。

挑出全文的精华来翻译,准备作成签名的。


庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[12 楼] | Posted:2005-11-07 16:38| 顶端
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忽然有点后悔,早就应该和精通日文的人交道打好点的……
[13 楼] | Posted:2005-11-07 18:56| 顶端
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递出的手
“你说要…休假?”

被称为“圣战”的战争结束3个月后。在雷斯塔城的王座之间,兰色头发的枪骑士对着刚刚即位的少年国王的提问,深深的点了一下头。
  “是的。   ”
  利夫怔怔的望着长年以来守护着自己、辅佐自己的家臣。

“…明白了。…但是,我以国王的名义命令你。无论过了多少时间,无论过了多少岁月都要回来。好吗。菲恩。我等你。”
利夫再也没有问别的什么。包括去哪里,为什么而去。
这名枪骑士一直如影随形,舍弃自己全力辅佐自己。从他口中说出什么要求,可以说这是第一次。利夫心里,还是希望他继续辅佐尚不成熟的自己。但是即便自己如此希望,乖孩子的时代早已经结束了。利夫悄悄望了一眼站在身后的姐姐。阿尔迪娜正朝他微笑。

“菲恩,就按你的意愿。我也会等候你的归来。…请保重。”

枪骑士深深的行了一礼。

 ***************************
沙漠还是同当时一样,灼热的风卷起沙尘。
菲恩再一次阅读了记录着当时士兵报告的羊皮纸,然后抬起头环视周围的情况。

正北的远处,可以看见西勒基亚山脉的最高峰,西面则可以看见弗利基城的侧腹……没错。这里正是他的主君和其妃子……不,在心中已经是当作兄长和兄嫂般敬仰的雷斯塔的究安王子和他的妻子艾斯玲终焉的地方。•••••••为了友人西亚鲁菲的西古鲁德王子而出兵,究安原本打算横穿这个沙漠,但在此时遭到了特拉基亚龙骑士部队的袭击。被沙尘缠住脚步,坐骑无法灵活移动。即使是持有被称为诸神兵刃之一的地枪“盖依波尔古”以及继承诸神血脉的圣战士究安,也无可奈何的成为龙骑士的活靶子,他身边的艾斯玲也一同陨命。

那时候自己没能和他们同生共死。

虽然是究安的侍从。虽然曾经起誓任何时候和究安共存亡的。

没能保护……甚至没能抵抗。
已经有近20年的岁月了……

枪骑士从马鞍的袋中取出一根枝条。

是一朵苹果花的压花……是从雷斯塔城的果树园里带来的。艾斯玲非常喜欢这种花。




  菲恩跪下身躯,用双手挖开砂地,小心的将花朵埋下去。……风吹起砂尘,这朵花不久以后应该会重新翻到地面上吧。而那时花瓣会干枯成为碎片,变成和砂土一样的细小,随风舞动。
 
“……好了,我们走。”

招呼了爱马跨将上去,枪骑士慢慢的向奥亚西斯村进发。为了达成另一个心愿……即使无法改变,也要尽最大的努力去改变他。

奥亚西斯的宿屋热闹非凡。那里几乎都是带着骆驼的商人,菲恩混迹其中,虽然他包着砂色的斗篷只露出双眼,但从举手投足之间就能知道他是军人,所以并不靠近他的周围。
 
在亲眼看见所有之前,拒绝了酒而改饮清水的枪骑士的脑中,离开雷斯塔,向着儿子所在的依扎克单骑突进的英姿勃勃的诺迪奥的公主的身影浮现出来。当时自己说“一个人去太危险,至少应该让我保护您”,结果招来拉克西斯的训斥。

(菲恩。你难道不是雷斯塔的骑士吗。那么你有义务留在这里守卫城堡以及主君的子嗣。不可以一起来。若你执意要跟来,我会以诺迪奥第一王女的身份命令你留下。)
 
就这样留下坚定的话语,将尚且年幼的孩子楠那托付于菲恩,她踏上了旅程。
 
……如果安全到达沙漠的话应该会到这个村子歇脚的。
 
一个女人单独旅行,而且是一个美丽的女人。在这里停留过的话一定有人会记住的。

“店主……”
枪骑士原本想和店主打招呼,但见到柜台上的一件东西后便愣住了。是店主身后的一个古旧的橱。简直可以以假乱真的,每一根毛发都细致的刻上去的一个老鼠的石雕就放置在那里。
看着对石雕行注目礼的菲恩,店主咧开嘴笑了一下。

“老兄你也对这个有兴趣吗。……是个好东西吧?”
 
“是啊……栩栩如生呢……就是在大城市里也没有见到过。这个是从哪里?”
 
店主像是被客人问过无数次,洋洋自得的开了口。

“那就说来话长了。是啊,就是那‘巴赫拉的悲剧’发生后不久。有个猥琐的家伙跑来,拿出这个摆设我我买下。从这个家伙的样子来看,我马上就知道那是赃物。问起是从哪里搞来了,他说是沙漠的神殿……好象叫依多的地方?他说自己跌到那附近的一个像神殿样的地方。还说那里有化成石头的骆驼,就是太重了搬不动。”

  “变成……石头?”

“啊,他这么说只能当真了。还说想继续深入看看有什么宝贝,结果竟然觉得自己的手脚像石头一样沉重,结果赶紧逃了出来。……是帮凶悍的家伙啊。开了一个很高的价格,我说那价钱我出不了结果就拔出腰间的到威胁我……在那时候,呐,就是做在那桌子边金发的佣兵。要是他不在的话我可要被勒索一大笔钱了……佣兵大哥从那里咻的飞过来一把短剑……很漂亮的直扎进那个盗贼的额头。盗贼惨叫了声,扔下石像逃走了。哎呀,看看他腰间那把常用的银色大剑,唉,一定是要花大价钱才能雇到的好手,我这么想,也包括道谢的意思问了下价钱。结果很随便的放出了句‘想要雇我先拿10000金币来’!”

菲恩一下探出身子。
 
“你知不知道那个佣兵后来怎样了?” 

那眼中跳动的精光让店主条件反射似的背脊抽动了一下。
 
“…你认识他?……听到盗贼说了神殿的事,立马变了脸色冲出去了。嘴里好象说什么有同伴在那里。” 

……十之八九那佣兵是拉克西斯公主的丈夫佣兵贝奥威尔夫。而且……他是要去拯救过去的战友。……菲恩也听说过。在依多沙漠的某处,几个继承诸神血统的圣战士被化为石像受到监禁的传说。……而且在先前的战斗中艾维尔也曾经被暗黑司祭曼夫洛依的邪恶魔法连剑带人变成石像。……看着这精致的老鼠石像越发让人感到这是真实的。
 
“…到底那里有些什么么。我是绝对不会去那种危险的地方。那个佣兵大哥也好,大美女也好,听了一半就冲出去结果再也没有回来。不是打击你,兰头发的大哥,你是想去吧。听我的别去了。那里有什么不知道,但命没了可都没了。”

 大美女!?……!……菲恩回过神来的时候已经揪着店主的胸口提起来问话了。下一秒,终于恢复正常,放开手,道歉。

“没事,算了。……你也在那场战争中吃了不少苦吧……但是,大哥,我再多嘴一句。……绝对不要去找那个地方。”

这话虽然进了枪骑士的耳朵,但没有进他的心里。

巴赫拉的悲剧的幸存者中的2人,贝奥威尔夫和拉克西斯确实来过这里,而且去了树立着石像的神殿。……我也必须去。究安和艾斯玲已经不能苏醒了。但是……也许能够拯救过去的同伴。……和尤里乌斯王子的战争中,自己曾经一度死去。但是依靠圣杖瓦尔基里的力量复苏。那时,解放瓦尔基里力量拯救菲恩的少年司祭考普尔这么说‘布拉基的神明不会无故复活死去的人。……菲恩先生,此后您一定会去完成重要的任务,只有你才能完成的任务……’

这就是自己的任务,自己背负的使命吧。

菲恩将食物和水放在马身上,直奔依多。
 
******************************************************


抽风中,表理我...


我是已婚人士~
[14 楼] | Posted:2006-05-23 16:31| 顶端
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楼主哪里弄的。可否给个地址?


[15 楼] | Posted:2006-05-24 23:04| 顶端
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此后又过了几天,雷斯塔城来了稀客。是曾经帮助利夫照顾伤病员的见习修女迪娜。现在和作为曼弗洛依的孙女莎拉公主的朋友,元罗布特教团的魔导士叫做塞依拉姆的青年三人在临近王都的森林中的一个别墅中隐居……话虽然如此,但由于话多的迪娜的影响以及塞依拉姆的朋友“但丁之狮”义贼团的多次来访,听说原本不喜欢开口的莎拉也逐渐有了笑容,人也变得活泼起来了。

  在接见室旁的私人会客厅,原本吃着糕点的迪娜,看见利夫、南那,还有阿鲁缇娜一同进来后,赶紧将嘴里的糕点咽下,站起来深深的行了一礼,蓬松的绿色头发随之颤动起来。

  利夫忍不住笑了一下。

迪娜撅起嘴唇。

“王子!啊、已经是国王陛下了!再怎么说,我也不会一直犯这么多错误的!……其实……只不过发动回复之杖的时候5次里有1次失败而已。”
 
由于迪娜发动回复之杖失败而多次欲哭无泪的利夫和一直给失败的迪娜作善后工作的南那相视苦笑。而从弟弟处多次听到如此光荣事迹的阿鲁缇娜也“吃吃”的笑出声来。
“算了,到底是为什么而来的?啊,如果光是为了见我则十分荣幸,出了什么事?”
 
迪娜直直地看着阿鲁缇娜,羞答答的开了口。

 “其、其、其实阿鲁缇娜小姐。莎拉说想见您!”

  阿鲁缇娜有些不解。虽然和莎拉交谈过几次,也知道她虽然不太会表达情感但是一个好孩子,不过也不是很熟。要见面的话应该是找利夫吧。

 “……有什么事呢?”

“嗯……不清楚,但她说马上想见您。还有……问您能不能多待几天。”
 
虽然是突然的请求,但看来有要紧的事商量。或者,考虑到政务缠身的利夫不方便才没有叫他。……想到神情沉重目露悲光的罗布特公主,阿鲁缇娜点了头。
 
“利夫,我去去行吗。”
 
少年国王点了点头,姐姐在政务上帮了很多忙,但这些原本是自己的工作。他早就考虑让姐姐休息休息了。
 
“那么赶快备马车……”

迪娜吐蕃瞪起了眼睛。

“等等!莎拉她还说……说也想见……见见阿鲁缇娜小姐的飞龙……想见见盖依波鲁古……” 
……怪不的刚才那样呢,阿鲁缇娜有点明白了。

“也是啊。要是放松心情的话还是乘龙好呢。比起马车龙更快些……还有可以不要穿着拖拖拉拉的长裙呢。”

 听了阿鲁缇娜的发言深吐一口气的迪娜招来越来越多的怀疑,但阿鲁缇娜已经开始准备出发了。

 ***************************************************
  莎拉的别墅在墨绿的密林中,虽然有部分原因是她喜欢被树木围绕的安静场所,而更多的是即便是孙女无罪,但人们终究害怕继承先前暗中操纵战争的曼弗洛依血统的女人,所以她就只能住在这样的地方。
 
迪娜虽然害怕的紧紧抓住阿鲁缇娜背脊,但还是因为俯瞰的风景而欢呼,而此时阿鲁缇娜已经操纵飞龙越过森林降落在一片开阔地上。赤发的黑衣青年……塞依拉姆从别墅中出来迎接客人时发现龙骑士竟然是阿鲁缇娜,原本细长的红色瞳人都不禁圆了。他向阿鲁缇娜行了一礼后,沉稳但饱含怒气的责问起迪娜。
 
“迪娜,这到底是怎么一回事。……为什么把阿鲁缇娜大人……”
 
迪娜低下头。

“其实……原本是说好把艾达带来的……可艾达已经回特拉基亚去了。但是,不是需要飞龙吗?所以……本以为肯定不成的,试着向阿鲁缇娜小姐说了……塞依拉姆。对不起,对不起。”

  塞依拉姆轻轻的抚摩着泪珠满眶的迪娜的头发。这个青年注视迪娜的眼光总是那么的温柔。

“阿鲁缇娜大人,对于迪娜的无理举动真不知道如何向您道歉才好。”
 
“没关系,雷斯塔城没事的。……而且,虽然迪娜没有说明理由,但我知道她是认真的。”

“是么。……请先进来吧。这件事比起问我还是和事主交流比较好。”
 
知道飞龙的降落挲拉已经在接待室等候了。看见这个随着塞依拉姆进来的不是特拉基亚的龙骑士艾达而是阿鲁缇娜公主时,罗布特的公主稍稍扬了下眉毛,但看见藏在塞依拉姆身后的迪娜不禁露出了微笑。他站起来,幽雅的问候。

“阿鲁缇娜公主。今天大架光临非常荣幸。能包涵我任性而为十分感激。”
 
“不是莎拉不好。是我……”
 
莎拉将手按住正小声解释的迪娜的肩膀。虽然年纪相同,但莎拉明显的表现出成熟。

“没关系。莎拉,到底发生了什么事要用我的飞龙呢……”

“关于这事情我不能告诉您任何东西……他应该马上就到了。”
 
莎拉注视的门开了。
 
进来的人使阿鲁缇娜怀疑起自己的眼睛来。兰发的枪骑士,虽然显得疲惫异常但肯定是菲恩。他脸上挂着同阿鲁缇娜同样的惊讶,呆立在那里。

“菲恩!” 

不自觉的将双手抬到肩膀高度,她上前2、3步。

“阿鲁缇娜公主……这到底是……”

看见枪骑士在那里毫不动弹阿鲁缇娜放下手,现在不是沉浸在喜悦中的时候。应该听听他的事情。




需要理由吗?不需要理由吗?


我是已婚人士~
[16 楼] | Posted:2006-05-25 15:45| 顶端
雷文·菲鲁赛迪

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艾雷布的圣骑士(II)游戏王国的浪人(I)朱红之钻(I)图书馆の旅人(I)
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终于有人帮忙了,辛苦辛苦……

庄子与惠子游于濠梁之上,庄子曰:条鱼出游从容,是鱼之乐也,惠子曰:子非鱼,安知鱼之乐?庄子曰:子非我,安知我不知鱼之乐?惠子曰:我非子,固不知子矣,子固非鱼也,子之不知鱼之乐,全矣。庄子曰:请循其本,子曰汝安知鱼乐云者,既已知吾知之而问我,我知之濠上也。
[17 楼] | Posted:2006-06-09 13:57| 顶端
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菲恩会在这个地方哭出来?
有点不可思议的感觉……

[18 楼] | Posted:2006-06-09 21:59| 顶端
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再问个土问题:
菲恩对拉克西丝的感情,到底在哪儿体现出来过,在哪儿能感受到?
塞尔菲娜那段话只让我觉得是菲恩当时对女人很冷淡
三年我只承认是去找乔安夫妇的遗骸加拜祭
除了系谱下部和南娜的剧情对话和别人有区别就看不出别的了

是不是因为南娜的存在,所以才有了"菲恩爱着拉克西丝"这样的猜测存在?

[19 楼] | Posted:2006-06-09 23:12| 顶端
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