張郃
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火焰之纹章~暗黑龙与光之剑~原文小说 序
プロローグ 勇者アンリ
“メディウス!!”
立ちはだかる多くの敵を倒してきたアンリが、玉座に悠然と座る男にむかって叫んだ。彼の後ろには、長きに渡る戦いをともに歩んできた竜騎士アイオテや、聖騎士カルタスとマーロン兄弟やオードウィン将軍を初めとする多くの仲間たちが続いていた。
“ナーガか……”
メディウスは、つぶやいた。彼の目には、アンリの姿など映ってはいなかった。彼の見ているものは光り輝く剣、そしてその後に雄々しく立ちはだかる神竜ナーガの幻影であった。そして、ナーガの周りには、あのときの戦いで倒れたはずの彼の三人の側近の姿も感じとれていた。
“死してなお、なぜ愚かな存在に傾倒するのか。しょせんは利己的で矮小な人間などという存在に……”
“人は、そんな存在ではない!”
メディウスのつぶやきに、人間であるアンリが答えた。
“ほう、貴様が答えるか。まるで、我らが王、ナーガの代弁者気取りだな。不愉快だ。高慢すぎる……”
メディウスは、初めてアンリに気づいたかのように声をかけた。そして、ゆっくりと立ち上がる。
瞬間、アンリたちの間を緊張が走り抜けた。仲間たちが、アンリとともに前に出る。彼らの手には、アカネイア聖王国の三種の神器である、神剣メリクルソード、聖槍グラディウス、炎弓パルティアが握られていた。そして、彼らの力を集めるかのように、アンリは光剣ファルシオンを力強く構えた。
“こい、メディウス。決着をつけよう。お前を倒し、すべての人々を闇の呪縛から解き放つ!”
アンリが叫んだ。
“呪縛か……”
思わずメディウスは苦笑する。
“いいだろう。愚かなる者たちよ、自らの罪、我が息吹によって深淵へと沈めるがよい
”
メディウスは、懐から緑色の竜石を取り出した。一度は捨てて去った力が、再び身体に満ちてくる。
メディウスの姿はみるみるうちに大きくふくれあがり、巨大な地竜の姿となった。
今まで戦ってきたマムクートの中でも最大最強の地竜の姿に、アンリたちの後ろの兵士たちが思わず後ずさった。
ずんという音とともに、メディウスは王の間に敷き詰められた石畳を踏み砕いて一歩を踏み出した。
“いくぞ、メディウス”
アンリがファルシオンを揚げた。剣の周りに、星のような輝きが集まってくる。光の剣とともに、アンリが突っ込んでいった。
メディウスは城をゆるがすように、顎を大きく開いて咆哮した……。
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[楼 主]
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Posted:2002-12-25 21:05| |
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